日時 | 2015年12月17日(木)17:50~19:20 |
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場所 | 稲盛記念会館2階 会議室 |
テーマ | 自分の気持ち、大切に。ハッピーな恋愛をしよう! |
講師 | 斎藤 真緒 氏(立命館大学産業社会学部 准教授)と斎藤ゼミの学生 |
参加者 | 学生、院生、教職員 |
参加者数 | 12名 |
報告
12月17日(木)、立命館大学産業社会学部准教授の斎藤真緒先生と斎藤ゼミの学生さんを講師にお迎えし、学生対象デートDV防止講座「自分の気持ち、大切に。ハッピーな恋愛をしよう!」を開催しました。
はじめに、DVに関する基本的な知識として、定義や暴力の種類を確認し、根本的には家族や親密な関係性における人権の問題であることを述べられた上で、近年、若者の間で増加傾向にあるデートDVの背景には、「恋愛プレッシャー(恋愛しなければならないという同調圧力)」や「自分には関係ないという思い込み」、「スマホなどパーソナルメディアを用いた束縛」、「束縛=愛情という思い込み」が大きく関わっていることを説明頂きました。このうち、今回のキーワードとして「SNS(ソーシャルネットワークサービス)と恋 愛」を取り上げ、恋人とSNSでつながることのメリット、デメリットについて、グループワークで意見交換、体験のシェアを行い、他者とつながることの意味やプライバシー感覚の変容について考えました。SNSについては「拡散」のリスクにも触れられながら、相手のプライバシーを侵食できるような環境の中で、相手を尊重すること、心地良い距離を保ちながら関係を築くことは難しい問題であることを認識した上で、ハッピーな恋愛を考える必要があると締めくくられました。
参加者からは、「普段は客観的に恋愛について考えることがなかったので、きちんと考えていかなければならないと感じました」「直接的な暴力だけでなく、束縛等もデートDVになるということが分かったので、嫌なことはきちんと断ろうと思いました」「毎日の生活において、相手への敬意や距離感など、改めて思い直す機会になりました。家族一人一人の人権について意識して関わっていきます」といったコメントが寄せられました。